今、ゴミの処理について勉強をしています。昨日はごみ焼却処分場の方とお話をすることができました。ゴミを燃焼する方法としては重油などで燃やす方法とゴミをガス化して燃やす方法があるそうです。最近ではゴミをガス化して燃やす方法が主流になりつつあるそうで、燃えかすから金属を取り出すリサイクルまでできるようになっています。
さてさて、問題はここからです。私もゴミの分別はしているようでしていませんでした。というのはある程度はするが、あまり細かくはしていないって事ですね。それでも最近は嫁さんにうるさく言われるのでペットボトルのラベルをはがしたり、キャップを分けたり、ボトルを洗浄して出すということはしぜんにできるようになりました。それでもついつい細かい金属などはまぁいいかということで他の燃えるゴミと一緒に出したこともありました。
これがいけないんですね。私たちにとってこれぐらいって思っているものがゴミの処分場では大変なことになっているんです。
基本的にはゴミは粗大ゴミ、燃えるゴミ、不燃ゴミ、リサイクルゴミに分けられるのですが、特に燃えるゴミが問題なのです。燃えるゴミとして持ち込まれたものは破砕機・・・巨大なシュレッダーと思ってください・・・というものにかけられて細かくするそうで、これはパイプ椅子のパイプぐらいなら砕くだけの力を持っているのですが、以外と布団や針金、犬の鎖などには弱いんだそうです(絡んでしまってそこに細かいゴミがくっつき動かなくなるそうです)。また、分厚い漫画本や電話帳なども破砕できないそうです。これらが破砕機に絡むと職員さんが機械を止め巨大なシュレッダーの中に入って取り出すのですが、これが危険で大変な重労働になっているそうです。私たちがこれくらいって思って出しているゴミが人の命を危険にさらしていることになっています。これは大げさなことではないのです。また、スプレー缶などによる火災や爆発も頻繁に起こっているそうです。そのたびに職員さんは危険な目に遭っているのですね。
ゴミの分別は単に環境保全というリサイクルのためだけでやってるのではないということを私たちはもっと知るべきではないでしょうか。
最近のごみ焼却施設は技術の進歩で単にゴミを処分するだけでなく、環境に配慮しほとんど有害なものを外に出さないようになっているし、ゴミから資源を取り出すこともできるようになっています。
しかし、職員さんが言われるには、いくら最先端の処分場をつくっても利用する市民のマナーが悪ければほとんど機能しませんというとでした。施設がしっかりその機能を果たすよう市民のマナーが悪い分職員さんがカバーしていてくれているのですね。また、ゴミ分別ができていないものが入ってくるとそのたびに機械が止まったり、職員さんがそのために残業したり、時には機械が故障したりと施設運営の費用が必要以上にかかってきます。
職員さんはこうも言っていました。最近はゴミの分別が厳しくいわれるようになってきたので行政がゴミ収集車で集荷してくるものについては良くなってきているそうです。ただ一般の方が自分で軽トラックなどでもってくるゴミや業者が集めてくるゴミの質が大変悪いそうで、施設の入り口で厳しくチェックはされているそうですが、大変忙しい中で全てをチェックすることは不可能ということで、結果的に現場の職員さんの負担となっているようです。
ゴミをしっかり分別することで、施設の機能が効率よく(低コストで)最大限はっきされ、結果的に公害を出さず、また再資源化ができるのですね。特に最近は行政が財政難になっているとところが多いので、私たちがゴミ分別することは税金の無駄使いをなくすことにもつながりますね。
しっかりゴミ分別しましょう。
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